Photo: Koji NakanishiText: Masumi Sasamoto
川平湾のある川平(かびら)公園。展望台から眺める海は、まさにため息が出るような輝くエメラルドグリーン。グラスボート乗船もでき、たくさんの熱帯魚やカラフルなサンゴ礁が見られます。運がよければウミガメに会えることも。真っ青な海を見たいなら、やっぱり日の高い時間がおすすめ。潮の流れが速いため遊泳は危険です。
島の最北端にある平久保崎(ひらくぼざき)灯台からは、360度の爽快な景色ときれいな海のグラデーションが見渡せます。ひらけた水平線を眺めながら、ずっとのんびりしていたい気持ちのよさ。日本ロマンチスト協会と日本財団により、ロマンスの聖地として〝恋する灯台〟に認定されています。石垣市街地から車で約80分。
石垣空港から北に進むとある玉取崎(たまとりざき)展望台は、左右に太平洋も東シナ海も眺められる展望台。北に長く伸びる島の北部が見渡せ、緑豊かでのんびりした自然を感じるのにおすすめの場所です。公園内にはたくさんのカラフルなハイビスカスが咲いています。
島の人たちに野底(のそこ)マーペーと呼ばれ、登山にも人気の野底岳は標高282m。その野底岳の林道の途中にある野底展望台からはきれいな東海岸の海が眺められます。左手のほうに見えるのは、石垣島に5つあるダムのうちのひとつ、大浦ダム。登山の帰りに寄って、ひと休みするのにも良い場所です。
崎枝(さきえだ)半島の先端に位置する御神崎(おがんざき・うがんざき)灯台。高い断崖にあるため、そこから眺める海は感動の深い青。その目線の先には、大きな西表島が横たわっています。島の西側にあり、夕日を眺めるために訪れる人も多い場所。春にはテッポウユリがたくさん咲き、真っ白な大輪の花がきれいです。
石垣島の市街地近くにある観音崎(かんのんざき)灯台。きれいな海と竹富島が目の前に眺められます。東屋や、広場にテーブルなどもあるのでのんびりするのにもいい場所です。東屋の下あたりから海に下りる小道は自然がつくったトンネルになっています。夕日を眺めるスポットとしてもおすすめ。
川平地区にある底地(すくじ)海水浴場は、石垣島民もよく訪れるビーチ。遠浅で子どもも遊ばせやすく、シャワーやトイレも完備されています。夏の時期にはシュノーケリングセットの貸し出しもあり、ちょっとした売店やラーメン屋台が出たり、バーベキューを楽しむことも。クラゲ防止ネットがあり、ライフガードもいるので安心です。
ANAインターコンチネンタル石垣リゾート内にあるビーチ。ライフガードも常駐していて、クラゲ防止ネットもあります。海のなかの浅瀬に子ども用遊具もあり、SUPなどいろいろなアクティビティも体験できます。パラソルとデッキチェアもあり気ままにのんびりできます。シャワーも完備されています。
フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ内のビーチは、海に伸びる桟橋がフォトジェニックな人気のビーチ。景色もよく気持ちのいいビーチでは、パラソルのしたで寛いだり、さまざまなマリンアクティビティができます。ライフガードが見守ってくれ、クラゲ防止ネットもあり安心。約1km続くロングビーチです。
久宇良(くうら)という集落にある透明度抜群の自然浜。ウェイクボードなど、さまざまなマリンスポーツも体験でき、シュノーケリングではたくさんのサンゴ礁や熱帯魚も見られます。サンセットタイムには、海に落ちていくきれいな夕日も。有料シャワーあり。マリンスポーツなどの窓口は初夏から秋まで。
全長3.2kmのうち660mが公開されている鍾乳洞。地殻変動などで20万年もの月日をかけてできたといわれる、無数の鐘乳石がきらめく幻想的な空間が広がっています。天気に左右されないので、雨が降ってしまった日の観光におすすめ。食堂やお土産品店もあり、シーサーの絵付け体験もできます。
石垣島の北部、伊原間にあるサビチ洞は、鍾乳洞から海に出られる国内唯一の鍾乳洞。自然が作り出す鐘乳石を眺め、洞窟の先に島北部のきれいな海に続くのが神秘的。干潮に近い時間にはそのまま浜辺を散歩することもできます。鍾乳洞入口にある池には体長2mにもなる大ウナギがいるという話も。
夜に咲いて、朝方には散ってしまう一夜限りの花、サガリバナ。石垣島北部の平久保(ひらくぼ)にその群落があります。開花時期である初夏の夜遅く、甘い香りとともにたくさんの花が咲く様子は幻想的。夕方から花が開きはじめ、満開になるのは夜12時くらい。日の出頃の時間も、まだ落ちる前の花が多く見られます。歩道が整備されていますが、スニーカーなどがおすすめ。
(サガリバナ Photo by Kiyotaka Kitajima)
八重山固有種のヤシ、ヤエヤマヤシは、石垣島と西表島にのみ自生するヤシノキ。そして、その自生する場所は3ヶ所だけという貴重なヤシノキなんです。そのうち2ヶ所は西表島で、もう1ヶ所がここ米原(よねはら)ヤエヤマヤシ群落。ウッドウォークを歩いていくと、木々のなかに、高さ10~20mのすらーっと伸びるヤエヤマヤシを見上げることができます。真っ青な尾を持つイシガキトカゲなど、島ならではの動植物にもたくさん出会えます。
石垣島の北部、伊土名集落の北側を流れる吹通川(ふきどうがわ)には、マングローブの一種であるたくさんのヒルギが自生しています。干潮時には、吹通橋横にある駐車場に車を止めて川に下りれば、マングローブやカニなどの生き物を観察することができます。カヤックなどのアクティビティが楽しめ、マングローブが鬱蒼と繁る川の支流探検にも行けます。
市街地と石垣空港の中間あたりに流れる宮良川(みやらがわ)は、全長約12kmの島内最長の川。河口付近の宮良橋から見渡すヒルギが群生する景色はジャングルの雰囲気。カヤックやSUPなどのアクティビティも体験でき、入り組んだマングローブや、カニやハゼ、鳥など、生息する生き物を間近で見ることができます。
名蔵(なぐら)アンパルは、名蔵川河口周辺に広がる干潟のことで、マングローブに囲まれたくさんの生き物が生息しています。ラムサール条約登録の湿地で、昔から島の人々にとって豊かな干潟とされてきました。名蔵大橋の北側に駐車場があり、たもとでの自然観察や、カヌー体験などもおすすめ。
島の北部に位置する野底岳(のそこだけ)は、民話にちなんで野底マーペーと呼ばれています。標高282mとそんなに高くない山だけれど、海や山の絶景が眺められ、島の人たちも気軽に登ることができる山として親しまれています。麓からの登山は片道1時間ほどかかるけれど、途中まで車であがるショートコースでは、15分ほどの登山で頂上まで登ることができます。
於茂登岳(おもとだけ)は標高526mの沖縄県で一番高い山。登山道があり、滝などもたびたび出現する気持ちのいい森のなかを進んでいくと、1時間半ほどで頂上まで登ることができます。石垣市の鳥であり、国の特別天然記念物であるカンムリワシにも出会える確率が高いです。登山道入口は、於茂登集落からがわかりやすいです。
市街地近くにあるバンナ岳は、山がまるまるひとつバンナ公園という公園になっています。「エメラルドの海を見る展望台」からは、市街地や周辺の離島が一望でき、快晴の日には55km離れた波照間島まで見えることも。たくさんの南国植物が生い茂り、グリーンが好きな人にもおすすめの場所です。ダムにかかる吊り橋や、初夏にはホタルが見られるホタル街道、遊具のある子ども広場も。
海のすぐ横にある自然豊かなキャンプ場で、島の人たちもよくキャンプに訪れます。子どもたちが遊べる遊具もあり、広々としたキャンプ場。テントスペースから海まで歩いてすぐで、夜には満天の星が眺められます。広い敷地内には炊事場、シャワー、トイレが整えられています。
石垣島の繁華街近くの住宅街にある宮良殿内(みやらどぅんち)は、江戸時代後期1819年に建造された邸宅跡。松茂姓8世當演が宮良間切の頭職に任命されたのを記念して建造したとされています。県内唯一の琉球王府時代の士族階級の屋敷構えを伝える建造物として、国の重要文化財に指定され、庭園は国指定名勝に登録されています。見学は9時から17時、火曜日定休、一般200円・小中高校生100円。
離島ターミナル近くの730(ななさんまる)交差点にある記念碑は、1978年7月30日に自動車が右側通行から左側通行に変更したことを記念し、建てられた碑です。1972年に日本復帰しても、米軍に占領されていたため変更することができず、6年後のこの日に移行されました。当日は大きな混乱や事故もなく、無事移行されたそう。
桃林寺(とうりんじ)、そして、権現堂(ごんげんどう)は、1614年に建立された八重山諸島最古の寺院。1771年にあった八重山地震による明和の大津波によって破壊され、現在のお堂は再建されたものです。趣きのある山門に祀られている仁王像は沖縄県で現存最古の木彫像。権現堂は国の重要文化財に指定されています。
島内唯一のアーケード街、ユーグレナモールは、たくさんのお土産品店や飲食店などが軒を連ねています。モールの中央あたりには石垣市公設市場も。明治時代にこの場所に魚市場ができたことが商店街のはじまりで、のちに公設市場となりました。公設市場は現在リニューアル改装中で、2021年春に新装開店予定です。
毎日とれたての野菜やフルーツが並ぶJA運営のファーマーズマーケット。ゆらてぃくとは、島の方言で「よってらっしゃい」の意味。たくさんの生産者さんが丁寧に育てた野菜をはじめ、精肉や魚、お米、花卉、加工品、惣菜など島のおいしいものがそろいます。南の島ならではめずらしい食材も多いので、見るだけでもおもしろい。