白い砂浜と高い透明度により輝くエメラルドグリーンの海、
青い海に浮かぶ小島たちとそれを囲う於茂登連山。
世界からこの海を目指して人が集まる、
そんな石垣島の名勝「川平湾」を、石垣島のフォトグラファーの写真と共にご紹介します!
エメラルドに輝く海と小浜の緑、そして白い砂浜。これぞ川平湾の代表的な要素たち。
3:00 pm / @kei_ishigaki_okinawa
石垣島周辺の海には、数多くのサンゴ礁が存在しています。海の生き物たちにとって大事なすみかであり、海の環境を整える重要な役割を果たすサンゴ。このサンゴや貝殻が砕けて白い砂となり、波によって打ち上げられることで、川平湾には白く輝く砂浜が続いているのです。
その真っ白な砂浜は海底にも広がっており、空から届いた太陽の光を反射し、海面がキラキラとエメラルドに輝きます。また、川平湾は水深が急に深くなっています。これが、鮮やかな青と深い青との美しいグラデーションが際立つ川平湾の美しさの理由でもあるのです。
白い砂浜と高い透明度の海水により、ちゅるちゅるとした波が映し出された一枚。
3:30 pm / @smile_pii
海の青は、日差しの強さや、日の角度などによって変化すると言われており、おすすめは晴れた日のお昼前後。太陽の光を遮る雲が無く、また太陽が真上にある時間帯は海面の鮮やかさが増します。また、夜になると満天の星空が美しく輝き、風がない日には水面に星の輝きが写し出されます。
石垣島の天の川シーズンは7〜10月。川平湾は市街地から山を隔てており、光害も少ない。 8:00 pm / @ooppiiiiii
石垣島の北西部に位置する「川平(かびら)」という村にあるのが、日本百景の一つでもあり県内トップレベルの訪問者数を誇る名勝「川平湾」です。 周辺は広い駐車場や遊歩道が整備されており、お土産屋さんや飲食店もあることから、多くの人々が美しい海を眺めながら楽しく過ごせるスポットとなっています。
台風前はグラスボートがいなくなり、何もない砂浜に
3:00 pm / @mi1_moonstagram
新石垣空港や石垣港離島ターミナルからは車で30分
川平湾は、石垣島の北西部に位置しています。空港や石垣市街地からは山々を越えて車で30分ほど。自然豊かな景色の中、ドライブを楽しみながら向かうことができます。コンビニやスーパーが少ない道中で、かつ川平集落内の商店も土日しか営業していなかったり売られている物に限りがあります。必要なものはしっかり準備して向かいましょう。
①川平公園第1駐車場
川平湾に最も近い駐車場です。
[ 利用可能時間 ] 7:00〜17:00
[ 駐車料金 ] 入庫後一時間まで200円 以降1時間ごとに100円
[ 駐車可能台数 ] 約50台
②川平公園第2駐車場
第1駐車場のすぐ隣にある駐車場です。 第1駐車場が満車じゃない場合は、利用できないようになっていることもあります。
[ 利用可能時間 ] 7:00〜17:00
[ 駐車料金 ] 入庫後一時間まで200円 以降1時間ごとに100円
[ 駐車可能台数 ] 約30台
車で行く場合のポイント!
川平湾の駐車場はどちらも現金払い不可・クレジットカード、電子マネー決済のみとなります。
〜お使いいただける決済方法〜
【クレジットカード】Visa / Mastercard / JCB / American Express / Diners Club
【電子マネー】楽天Edy / WAON / iD / nanaco / QUIC Pay
【交通系電子マネー】Suica / PASMO / Kitaca / TOICA / monaca / ICOCA / SUGOCA / nimoca / はやかけん
【コード決済】PayPay / d払い / auPAY
多くの方々が訪れる川平湾。駐車場が満車で停められない・・・なんてことも。そんな時、たとえ広い道とはいえ路上に駐停車をしてしまうと、大きな観光バスが通れないというトラブルを招いてしまったり、地域住民の方のお困りごとへと繋がります。楽しい時間を過ごすためにも、路上駐車等はせずに交通ルールを守りましょう!
最寄りのバス停「川平公園前」までは、川平リゾート線(系統⑨)を中心に、川平・吉原方面(系統⑦)や川平・米原方面(系統②⑧11)のバスでいくことができます。1日10往復ほどのバスの便が走っています。12時15分発、15時発の系統11米原キャンプ場線は、唯一空港から直接川平へと向かえる路線となっています。
▽最新情報は「東バス」HPより
http://www.azumabus.co.jp/
空港から4500円ほど
離島港ターミナルから4000円ほど
川平湾から市街地へいく時はスタンバイしているタクシーが少ないので、電話で依頼をするか、片道ではなく往復でタクシーをお願いをするといいかもしれません。
第二駐車場のすぐ目の前には、電動バイクサービス「GO SHARE」の充電ステーションがあります。
太陽がまだ真上にきていない午前中は、水面が優しくふんわりとした印象。
10:30 am / photo by @nemu__uizz
川平公園といえば、誰しもが訪れるのが湾を一望できる展望台。左側に白い砂浜とグラスボート乗り場、目の前に川平湾の特徴でもある小島たち、そして右側には川平湾で唯一養殖されている黒蝶貝の養殖浮が黒石点々で望めます。黒蝶貝からは美しい黒真珠がとれることで知られており、川平湾は黒蝶貝の養殖に世界で初めて成功した場所でもあります。
川平村は石垣島の中でも古い歴史がある地域とされています。仲間満慶山(なかまみつけいま)はかつてこの村に実在したと言われている英雄です。子孫の方々により川平湾を見下ろせる公園内に、生誕の碑が建設されました。また背面には彼の母親とされている仲間サカイがつくった「鷲ぬユンタ」という古謡の歌詞が記してあります。
人の賑わいの中で、まるで異空間のような静けさが宿る川平観音堂。
9:30 am / @akito_aizato
石の階段を登った先に木造の建物が建つこの観音堂は、17世紀に建設されたと言われている古い歴史のある寺院です。
〜観音堂のはじまり〜
かつてこの川平湾は、海の向こうの諸国から船が入港していたと言われています。ある時、沖縄本島のあるお寺の僧侶もまた川平湾に停泊した船から上陸しましたが、なんと船出に間に合わずに乗り遅れてしまいました。遠くなる船を眺めながら、逆風が起きて船が川平湾に戻るように祈ったところ、たちまち風向きが変わり、船は祈り通りに戻ってきたことで、その僧侶は無事に船に乗りお寺に戻りつくことができました。そこから中数年を経て、さらに立派になった僧侶は、その時のことを忘れずに香炉や花瓶を持って再び来島し、かつて海に向かって祈願をした場所に観音堂を建設したと言い伝えられています。
観音堂は誰でも中に入り、参拝することができます。川平湾を見下ろせる位置にある川平観音堂で旅の安全祈願をしてみるのはいかがでしょうか。
川平湾付近のお手洗いは、公園内に2箇所、コミュニティ施設内の3箇所あります。
川平湾付近のお手洗いは、公園内に2箇所、コミュニティ施設内の3箇所あります。
川平公園内には、飲食店やお店も点在しています。地元の人の中には、「川平湾に遊びに行ったら、必ずこれを食べる!」というようなルーティンがある人も多いとか。そんな川平公園内で食べられる美味しいものの一部をご紹介します。
八重山のソウルフード「八重山そば」。川平湾の周辺には、八重山そばを食べれるお店がいくつか点在しています。お店によって、スープや具材がちょっとずつ違うので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
川平公園を歩き回りちょっと小腹がすいた時におすすめなのが、サーターアンダギー。なかでも塩サーターアンダギーは、多い時だと1日に1500個売れるほどの人気っぷり!揚げたてアツアツの状態でその場で食べることができます。お土産にも◎。
他にも、石垣牛のケバブサンドや、日替わりで訪れるキッチンカーによる様々なフードを楽しむことができます。
食後のデザートに、美味しいかき氷やアイスなどのスイーツも。沖縄のアイスブランドとして有名なブルーシールアイスも川平湾を眺めながら楽しめます。
※川平湾内にはゴミ箱が無いので、ゴミは必ず利用したお店に捨てましょう。
川平風致公園内の売店や飲食店、グラスボートの券売所等では、海を楽しむために便利な島ぞうりや、島のお土産を販売しています。川平湾限定の物もあるので、くまなくチェックしてみてください。
砂浜におりると、綺麗な海を背景に写真を撮れる。
3:00 pm / @kei_ishigaki_okinawa
水深が急に深くなり潮流が速い川平湾は、波打ち際を歩くことはできますが遊泳禁止とされています。そのため、川平公園内でのサップやカヤックなども禁止とされています。でも、こんなに美しい海の中がどんな世界になっているのか、気になりますよね。そんな方はぜひグラスボートをお楽しみください。
グラスボートは、ボートの底がガラス張りになっており、まるで泳いでるかのように海の中の世界を覗くことができます。濡れることも無いので、水着やタオルなども不要。小さなお子様から大人までどなたでも乗船することができます。
砂浜に停泊する船に乗り、川平湾へといざ出航!何百年もかけて成長した大きなサンゴや、色とりどりの魚たち、海ヘビや海ガメに出会うこともできます。
川平湾でのグラスボートは数社あり、どれも料金は大人1,300円 / 子ども650円。所要時間は約30分となっています。15〜20分間隔で出発しているので、予約不要で駐車場のすぐ横にある川平コミュニティ施設内の乗船案内所にて乗船券を購入することができます。砂浜に降りる前に乗船手続きをするとスムーズです。
緑がフレームになってくれることで、雲がある空もまた絵画のように。
11:30 am / @chikasooooon.photo
川平風致公園内は自然豊かな遊歩道が広がっており、木陰のもとでゆっくり歩き回ることができます。スポットによって木々の向こうで輝く川平湾の表情も様々で、それもまた楽しみのひとつとされています。
川平風致公園内のちょっと不思議な景色をご紹介します。ぜひ探してみてください。
ある場所に、ガジュマルの木でできたマンタがいます。いつも綺麗に形取られているマンタは子どもたちにも大人気の写真スポットになっています。
波の模様がくっきりと。
@fill.toyo
海水の透明度が高いため、波の形が影として出ている不思議な模様を撮影することができます。遊泳は禁止ですが、波打ち際を眺めていると、魚たちの姿も見ることができます。
公園内のある一帯に、椅子として座ることができるシーサーが点在しているところがあります。何十年も前からあり、長い時間をかけて川平湾を見守ってくれています。
川平湾へと出る道はいくつかあります。砂浜へと駆け出したくなるようなトンネルがあります。
映画のワンシーンのような川平湾。特等席。
@ryo0913